2025年10月に入り、早いもので2025年もあと3か月。

振り返ると前月の9月は仕事で道内様々な場所へ行かせてもらいました。

店舗併用住宅の改修工事が真っ最中の栗山町へは週一回は通いつつも、その他に設計協力させていただいているお仕事でニセコ町、様似町へ現調、そしてお問い合わせいただいた安平町へ打ち合わせ等など。

札幌の自宅兼事務所から各地への運転中には、田んぼの稲刈り風景、峠を越えた森林の景色、海辺の町の風景、広がる平原等など、多彩な風景に出会い、都度感動しながらの運転でした。

北海道の美しい景色を感じながら、その先で暮らす方々と様々な話をして、暮らしのお手伝いができること。

何かしら自分がこれまで生きてきた暮らしとは違う風景や暮らしが必ずあって、お話に共感や共通点を見出しながらも、その地域、その方々だからこその暮らしに設計として携われるやりがいと喜び。

北海道に暮らしていて良かった、設計の仕事を良かったと思える仕事旅、こうして仕事を通じて出会わせてもらえることに感謝がつのる9月でした。

羊蹄山は何度も見ているとはいえ、何度見てもその堂々とした佇まいに感動。

栗山町から帰る際の夕暮れ、遮るもののない広々とした畑の風景に広がる夕暮れ色に感動。

時間が許せば足を止めて写真を撮りたい景色が、本当にたくさんあります。

これからも道内の様々な風景や暮らしていく方々に出会いたいと願っています。

さて、栗山町の店舗併用住宅の改修工事は内装工事が着々と進んでいます。

断熱気密工事を行ったあと、大工さんによる新たな壁造作も進行、電気機械設備の職人さんによる配管工事等など。

住居エリアの大きな間取り変更は行いませんが、床材は既存床のカラーフロア―の上から自然素材の十勝のカラマツ無垢フローリングへと変更。

以前ブログでご紹介した瀬上製材所さんのカラマツ無垢フローリングです。

乱尺なので、長さも455mmや1820mmなど様々。木目の種類によっても梱包分けされているようで綺麗に整頓されていて、確認しながらも気持ちがいいです。

店舗部分には、厨房と売り場を分ける新しい壁を大工さんが造作。

動線をリアルに意識出来てきて打ち合わせもはかどります。

特にイートイン後のお皿の回収、洗い場へ食器の回送の動線については、施主さんと現地で相談しあいながら。

改修なので特に慎重になるのは穴をあけるときですが、耐力壁ではない壁を図面や天井裏で確認しつつ、大工さんがその場で穴をあけて確かめてくださったり。

施主さん、工務店さんと話し合いながら、各パートが出来上がっていくことがまた楽しいと感じる現場打ち合わせでした。

楽しい面白いといっても、工事現場には様々な要素がありますからスムーズに行かないことももちろんあり。

山あり谷ありですが、進んだ先はきっと良い景色が広がっていると信じて。

施主さん、工務店さんと協力しあいながら、設計事務所として設計監理を行い、完成するまで積み上げていこうと思います。