このところ札幌の気温は20℃前後と外で過ごすのが気持ちがいい時期を迎えています。

基本的に私は打合せのある日以外は事務所にこもって図面描いたり案検討したりと完全インドアな生活を送っているので、こんな良い時期の休日は外で過ごすのが一番好きな過ごし方。

外でBBQでもしたい気分。けれども今年の自宅兼事務所はスズメバチが多めでなかなか勇気が出ません。。。。

昨秋「小さな土地の2階リビングの家」へ伺ったときのことを思い出しました。

その日も同じように青空が広がる気持ち良い日で、住んで1年ほど経った時期だったと思います。

住まいの色々なことを伺いつつ、2階のベランダで焼き鳥を焼きましょう!というイベント付きの予定にしていました。

住まいのあれこれを伺う時は大丈夫と思いつつも少しドキドキもする建築士という立ち場、しかし、このときの私は楽しみでしかありません。

2階リビングのベランダの使い勝手はどうか?という実証実験。(という名のBBQ)

広さ3畳のベランダにアウトドアチェア4脚、テーブル1台、カセットガスボンベ式の炉ばた焼器セット。

建て主さんと対面で座り色々とお話しながら、焼き鳥の焼き具合を見つつひっくり返す。

しばらくすると、焼き鳥に飽きた子供たちがリビングダイニングに戻ったりベランダにまた入ってきたり。

ベランダ越しに子供たちが遊ぶ様子も見えて安心、声も良く届くしかけることも出来る。

そして、リビングダイニングキッチンとの行き来もしやすく、足りないものがあっても数歩でとりに行ける。

涼し気な空気に、時折立ち上がったときに見える山の景色。

リビングと隣り合わせのたった3畳のベランダで行ったBBQ。
控えめにいっても最高な時間でした。

たった3畳と言ってもリビングや空と繋がっているからか、狭さは感じません。

リビングと隣り合わせのベランダは室内にいるときの広がり感を意図して設計していましたが、 ベランダで座っているときの方が広さ効果を感じられる印象。

高さ1.1mの手すり板壁に囲われた少しお篭り感もある場所だからこそ、効果が増したのかもしれません。
建て主さんとのお話もいつもに増して、より良くできたような。

たった3畳の中で、いくつも美味しい効果がある「小さな土地の2階リビングの家」のベランダでした。

2025年最近の建て主さんからのお話では、今もベランダでBBQを繰り返し楽しんでいるとのお話。

ベランダから山々は見えますが、狭小の住宅地ということもあり、スズメバチもいなさそう。

普段のごはんの延長に、ベランダで食べるという選択肢がある。BBQできる!

それはリビングダイニングと隣接しているベランダだからこそ。

あこがれる生活を習慣化にするには、家族で過ごす場所の作り方次第。

作り方次第で、生活が変わる、習慣や行動が変わる、ということを実感しています。