建物は、暮らしのイメージからの希望を基に、構造、熱、光、通風、素材、設備等、いろいろな要素が集まってできている集合体です。

寒冷地の北海道においては、やはり断熱性や気密性は重要項目ですが、それだけでは気持ちのいい空間はできません。

冬の寒さを感じにくい給気や室内の汚れた空気が効果的に出る換気計画、かつメンテナンスが容易な換気設備の選択。
普段居たい場所を明るく気持ちの良い光が入ってくるように大きめの窓を設けるためには、耐力壁や上下階のバランスを考えた構造計画も必要です。

また、自分の建物だけを考えるのはなく、周辺の風景、家並みになじむ形状であることも、毎日目に触れる建築物にとっては大事なことと思います。



どれかだけが良ければいいのではなく、どれも成り立たせられるようにプランをしていくこと。

複合的な要素をバランスよく考え、構築し、形にすることが、設計者の大事な役割の一つだと思います。

お客様のご要望を念頭におき、全体を構築することはとてもやりがいのあることです。
様々なご要望やお話を伺っていくことは私自身とても楽しいことの一つです。
その中で、もし、全体の構成の中で不具合になりそうなことがあれば、ご説明し別案などをご提案していきます。

出来上がっていく設計図にはひとつひとつ意味を持っていきます。
それを共に話し合い理解しあいながら、共に作り上げ、前へ進んでいきたいと思っています。